信州人    

2025パラアルペンスキー国際大会出場

小野 悠希さん

チェアスキーとの出会い

生まれた時から下肢に障がいがあり、小さい頃は歩行器を使って歩いていました。成長とともに増える体重を支えるのが困難になり、年少で初めて車いすに乗り、小学4年生から車いすユーザーになりました。 小学生の頃は地元の少年野球チームに参加し、一緒に練習をする中でスポーツの楽しさを知りました。「何かスポーツを続けたい」と思い、母親に見つけてもらったのがチェアスキーでした。小学4年生から長野市にある長野県障がい者福祉センター・サンアップルで佐藤光秀さんに出会い、佐藤さんや日本チェアスキー協会理事で元パラ日本代表の野島弘さんにチェアスキーを教えていただき、チェアスキーの楽しさを知りました。

スラロームはスピードが出る競技。「今でもとても怖いけれど風を受けて滑るのが楽しい」と小野さん

文武両道を目指して努力する

2018年の平昌パラリンピックを見て、自分もパラリンピックに出たいと思うようになりました。中学2年生の冬にJーSTARプロジェクト(未来のオリンピック、パラリンピック選手を発掘するプロジェクト)に合格しましたが、体調が万全ではなかったこともあり辞退。受験勉強に専念し、長野県上田高等学校に入学しました。1年生の冬にもう一度エントリーし合格。その後、日本障害者スキー連盟のアルペン競技育成選手に選出されました。 夏は合宿に参加し、12月から3月上旬は毎週土日に菅平でトレーニングをしています。母親と「高校へは一人で電車通学する」と約束したため、小諸から上田まで電車で通っています。車いすは手動式なので、駅から学校までの坂道を有酸素トレーニングだと考え、前向きに取り組んでいます。 高校では天文気象班と国際問題研究班に所属し、充実した高校生活を送っています。大学では経済学や経営学を学びたいと考えていて、大学進学後は生活面での自立も目指しています。競技と生活の両立には不安もありますが、頑張っていきたいです。

中学時代には車いすを題材にした作文が「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」で受賞し、JICA主催のセミナーに参加しました

夢はパラリンピック金メダル

幼少期から車いすを使用しているため、障がいのない人をうらやましく思うこともあります。不安や困難はひたすら努力して乗り越えてきました。野島さんから「できることは自分でやり、何でも一人でどんどん挑戦しなさい」と教えられたことが大きな転機となりました。小学6年生の時、スキーをするために一人で新幹線に乗り、越後湯沢へ行った経験がきっかけとなり、今は一人でどこにでも行けるようになりました。スキーを始めたことで、水泳、バスケットボール、ソフトボールなど、さまざまな競技に打ち込む仲間と出会えたことも大きな財産になっています。 2025年12月にはオーストリアで開催されたパラアルペンスキー国際大会に出場しました。初の国際大会出場であり、同世代の選手と競い合えるのがとても楽しみで、ワクワクしました。大会は同年齢の選手がいたこともあり、とても刺激を受けました。4レース参加しましたが、どのレースも1位の選手と30〜40秒差でした。菅平での練習も始まり、気合を入れて頑張ります。 最終的な目標は2030年のフランスアルプス冬季パラリンピックに出場し、金メダルを獲得することです。







おの はるき 2008年小諸市生まれ 長野県上田高等学校2年生 小学4年生からチェアスキーをはじめる トヨタ2025全日本障害者アルペンスキー競技大会男子大回転5位 2025パラアルペンスキーチャレンジカップ男子一般座位1位 日本障害者スキー連盟パラアルペン育成選手



小野 悠希さん

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