気がついたら滑っていた
スノーボードが趣味の両親が、子どもと一緒に楽しみたいと、2歳の時にゲレンデへ連れて行ってくれました。自分の道具を用意してもらい滑りはじめたようですが、自分ではほとんど覚えておらず、「気がついたらスノーボードをしていた」という感じでした。 母親は、どんな運動もポジティブに取り組んでほしいと思っていたようで、1歳になる前からリトミックや、体育教室に通っていました。スノーボードをはじめたためやめてしまいましたが、レスリングは小学5年生まで続けました。 週末に両親とスノーボードを楽しむのが日課になっていましたが、小学3年生のときに両親の友人に誘われて、スキー・スノーボードのオフトレーニングジャンプ練習場「小布施クエスト」に行き、ジャンプの楽しさを知りました。2ヶ月パスを購入し毎週末通い、施設開催の大会に出場。ビギナー部門で優勝をすることができました。初めての大会はとても楽しく、まさか自分が優勝できるとは思っていなかったのでびっくりしましたが、「また出たい、もっと頑張りたい」という気持ちが強くなったのを覚えています。
全日本選手権で優勝!
ビギナー大会での優勝をきっかけに、本格的に競技に取り組むようになりました。出場可能な大会には全部出たいと思い、冬シーズンはスノーボード競技大会、オフシーズンは埼玉・富山・愛知にあるオフトレーニングジャンプ練習施設の大会にチャレンジしています。
2025年3月には「全日本スノーボード選手権大会」に出場し、ストレートジャンプ競技で優勝しました。予選会では着地でふらついてしまい3位という結果でしたが、本選では優勝するために予選会で披露した技よりも難易度を上げ、グラブ(空中で板を掴む)の位置を変えて高得点が出るようにしました。前日の練習では調子が悪く着地で全然立てなかったのですが、大会当日は調子が良く、回転技や着地もしっかり決まったため、「良い順位には入れただろう」という手ごたえがありました。優勝できたのは本当にうれしかったです。
プロになってWOWに出たい
スノーボードは毎年の道具の買い替えや遠征費など、とてもお金がかかりますが、思い切り活動させてくれる両親にはとても感謝しています。大会や練習のための遠征は 母親が運転し、車中泊で移動。遠征先でも工夫して温かいご飯を作ってくれたり、遠くまで送迎してくれるのでとてもありがたいです。大会に出場するため学校を欠席することも多いのですが、先生方が協力してくださり、特に全日本大会の中継を観ながら担任の宮島朋花先生やクラスみんなが応援してくれたのはとてもうれしかったです。 次の目標は、いろいろな大会で表彰台に上がることと、プロ資格を取得しジュニアの世界大会「ワールドルーキーツアー」に出場すること。またユーチューブのスノーボードチャンネル「WOW SNOWBOAD」のDOGGYさん(プロスノーボーダー笠原啓ニ郎さん)が憧れの存在なので、プロになって「WOW」に出ることが夢です。
さとう みなと 2014年小諸市生まれ 小諸市立東小学校6年生 2歳からスノーボードをはじめ、小学3年生でジャンプ競技大会のビギナー部門で 優勝 JSBA全日本スノーボード選手権大会ストレ ート ジャンプ競技 U-15男子優勝