信州人    

ガバメントハンター・ 小諸市農林課事務主任

櫻井 優祐さん

自然が身近にある環境で育つ

幼い頃は探求心が強く、動植物の図鑑を見たり工作をするのが好きでした。週末になると友人と地元の川や池へ釣りに行き、釣果をノートにまとめたりしていました。 中学・高校ではバレー部に所属し、部長を任され仲間と一緒に目標に向けて活動しました。10代でチームのマネジメントを経験でき、成長につながったと感じています。 高校時代は自転車・バイク・電車で通学。仕事で学校の前を通るたび懐かしい気持ちが蘇ります。 専門学校卒業後、2006年4月に御代田町役場へ入庁しました。産業経済課で農政を担当していた頃、地元で狩猟をされている方と出会い、「猟師さんですか?」と声をかけると「猟師?ただの鉄砲撃ちだよ」と言われました。自らを「鉄砲撃ち」と名乗る姿に惹かれ、狩猟の世界に憧れを抱きました。そこで当時の上司に「狩猟免許を取得し仕事や地域貢献にも活かせれば…」と相談をすると快く背中を押してくださり、2016年に狩猟免許・猟銃所持許可を取得しました。

小諸市役所では農 業者への助成金の事 務と野生鳥獣対策の 業務を兼務していると いう櫻井さん

狩猟グループの一員として活動

2020年に地元猟友会の20〜30代の仲間と狩猟チームを立ち上げ、現在佐久地域在住の若手ハンターを中心に13名のメンバーで活動。猟期中は、若手と地元のベテラングループによる協猟スタイルでクマやイノシシ、シカを獲っています。自分自身、狩猟を通して季節の移ろいに関心が高まったと同時に、山や自然への感謝の気持ちや恐怖の念を抱くようになりました。山に入り、自然や獣と向き合い命のやり取りをする時間は、狩猟本能が研ぎ澄まされ「生」を実感する瞬間でもあります。 狩猟免許を取得して以降、射撃場でのクレー射撃や山での狩猟において、これまで無事故で楽しく「鉄砲撃ち」ができているのも猟銃や狩猟の基礎を教えてくださった先輩方のおかげだと感謝しています。

長野県の狩猟 期間は11月15日~ 翌年2月15日まで。 猟期以外は近隣の 射撃場で仲間とク レー射撃を楽しん でいるそうです

行政・民間の間をつなぐ

2023年、これまでの行政経験を活かし小諸市役所へ転職、農林課に配属となり、狩猟免許や実猟経験があったことから野生鳥獣対策の担当になりました。小諸市では2011年から専門知識を有する研究者を鳥獣専門員として雇用し、いわゆる「ガバメントハンター」と呼ばれる取り組みを始めていました。現在は自分がガバメントハンターとしての役割も務めています。業務として市内で駆除や個体数調整などの捕獲活動に従事したり、休日にクマなどの対応で市役所や現場に急行することもあります。 小諸市ではクマ以外にシカやイノシシなどによる農業被害が恒常化しています。被害が拡がらないよう地元ハンターの皆さんに捕獲活動をお願いし、水際で対応に当たっていただいています。あくまでも主役は地元のハンターであり、ガバメントハンターは行政とハンターをつなぐ調整役。双方を補完する役割を担う存在であると思います。地域には狩猟を本業とするハンターや 専門的な知識・技能を持つ猟友会員など多様な人材がいるため、行政との連携が一層進むよう、今後も行政とハンターの両方の立場を持つ者として地域に貢献していきたいと思います。







さくらい ゆうすけ 1984年御代田町生まれ 長 野県小諸高等学校卒業後、上田情報ビジネス専門 学校に進学 2006~ 2021年御代田町役場で勤務 2023年小諸市役所に入庁し、農林課にて農業 振興・野生鳥獣対策の業務に当たる 北佐久連合猟友会小諸支部所属



櫻井 優祐さん

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