BRAND HISTORY    

BRAND HISTORY vol.7

株式会社土屋酒造店

株式会社土屋酒造店

自然に寄り添いながら
人々の想いを醸す蔵

自然の吐息を感じる温かみのある木造蔵で、地元の酒米を使い、様々な言葉に耳を傾けながら生み出される地酒に注目が集まります。

 

佐久の自然と調和した酒造り

 明治中期頃まで地域で活躍した南佐久郡中込村の「越後屋・石山酒造場」を継承し、1900(明治33)年に土屋長平・熊治親子が創業した「土屋酒造店」。微生物の鼓動や息づかいが伝わる木造蔵にこだわり、自然との調和を重視した酒造りを続けてきました。


大正期には、いち早く速醸酛の導入に着手し、味わいと効率を追求した酒造りを実現させるなど、創業以来一貫して品質にこだわる酒造りに取り組んでいます。

地元酒米で醸す「地酒」へのこだわり

 2級酒と呼ばれる酒が主流だった昭和40年代には、清酒の高品質化に注力し、吟醸酒造りの先駆けとして「亀の海吟醸」を商品化。地域の米にこだわり、ふくよかな甘い旨みののった米本来の味が感じられる酒は、純米大吟醸から本醸造まで幅広く展開されています。近年では、華やかでフルーティーな香りと米の旨みが共存する「春うらら」、汗ばむ季節にスッキリと味わえる「蝉しぐれ」、酒米の味わいがほど良く甘酸味のバランスが絶妙な「秋あがり」、シーズン始めのフレッシュさが生きる「細雪」といった季節商品も人気です。


2000(平成12)年に醸造を開始した消費者主導型の日本酒「茜さす」は、「佐久酒の会(現在は茜さす会)」の会員とともに生み出したこだわりの地酒で、良い米が育つ粘土質の五郎兵衛新田で栽培した減農薬の酒米のみを使用し、米の味がしっかりのるように計算された逸品です。数々の品評会で高く評価されるほか、「純米大吟醸 茜さす」はANA国際線のファーストクラスで提供される日本酒に採用されました。
2024(令和6)年には第71回長野県清酒品評会の純米吟醸酒部門・吟醸酒部門で、ともに首席優等賞を受賞。「酒造りの盛んな長野県で、2部門ともにこの賞を頂けたのは栄誉」と蔵元の土屋聡さんは言います。

 

時代に合わせた意見を取り入れて

 「最近は、低温で仕込み、低温で貯蔵するハイクオリティの酒の人気が高く、その評価がインターネットなどで瞬時に拡散される時代。自分本位ではなく、消費者目線のダイレクトな意見を尊重しながら、こだわりの米の味がしっかりと溶け込む旨い酒を造ることが大切だと感じている」と土屋さん。今シーズンは、しばらく控えていた国際コンクールへの参加も視野にいれているそう。


                     

 誠実に酒造りに邁進するのはもちろん、酒造りを通して地域循環や地域振興にも貢献する酒蔵です。

 

Sake

日本酒

上段左から「亀の海 純米吟醸」「亀の海 純米大吟醸「亀の海 純米大吟醸 黒吟」、下段左から「茜さす ヌヴォー 純吟生」「茜さす 純米吟醸」「茜さす 純米大吟醸」

株式会社土屋酒造店
TEL 0267-62-0113

住所 佐久市中込1914-2

HP https://kamenoumi.com/


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