
向上心を持って活動中
現在、1年生4人・2年生8人の計12人が所属する長野県野沢北高等学校棋道班。将棋のルールをなんとなく知っているくらいのほぼ初心者の状態からスタートする班員が多いですが、地域の将棋クラブにも所属している人、一般の大会に出場経験がある人など、班員それぞれが切磋琢磨しながら、より高いレベルを目指して班活動に励んでいます。 班活動は平日週4日で1日2時間、土曜は3時間と、比較的活動時間が長く、詰将棋や実戦、感想戦(対局後の振り返り)を通じて技術を磨いています。同校出身で棋道班OGの顧問・井出先生や前顧問の羽毛田先生、外部コーチも対局相手として班活動に参加し、班員たちの成長を支えています。
21年ぶりに全国大会出場!
2025年5月に開催された長野県高校将棋選手権では、男子団体(屋島朋聖さん、遠山倖市さん、岩崎晃大さん、いずれも2年生)で優勝、女子個人では荻原凛さん(2年生)が準優勝という成績を収め、棋道班は21年ぶりに全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭)の将棋部門への出場を果たしました。
7月の全国大会では団体、個人ともに2勝2敗で惜しくも予選敗退。班長の屋島さんは、「どこの学校もレベルが高く、将棋を真剣に取り組んでいる仲間が集まった会場の空気はとても刺激的でした」と振り返ります。副班長の遠山さんは「強いチームは隙がなく、もっとチーム全体で強くなることも大事だと思いました」と話してくれました。

個人技を磨き、高みを目指す
荻原さんは「将棋は完全に個人の戦いなので、自分だけの戦術で試合ができることや全ての責任が自分にあるところが好きです」と将棋の奥深さと面白さを語ってくれました。 今後の目標は「個人がそれぞれ目標を持っているのでそれを達成し、団体でも優勝を目指したい」と班長の屋島さん。初心者でも楽しめる環境と、全国を目指す本格的な挑戦が共存する棋道班。さらなる高みを目指し、意欲を燃やしています。
