BRAND HISTORY    

BRAND HISTORY vol.15

株式会社 ドメーヌ・フジタ

創業者の思いを受け継ぐ 風吹く糠地の小さなワイナリー

志を継ぎ、小諸の丘に新たな風を―。 大自然と向き合い、日本ならではのワインを紡ぐ、ドメーヌ・フジタの物語。

藤田氏の志を受け継いで

陽当たりも風通しも水はけも良い、ブドウ栽培に好適な小諸市糠地区のなだらかな丘陵地に圃場を持つ「ドメーヌ・フジタ」。このワイナリーは、故・藤田正人氏が2016年にピノ・ノワールを定植したことから始まり、その後、新たな圃場を開墾するとともにシャルドネやソーヴィニヨン・ブランを栽培。 2019年1月に株式会社ドメーヌ・フジタを設立し、委託醸造による最初のワインを完成させました。2021年9月には自社ワイナリーが完成し、ファーストヴィンテージの醸造にも成功しました。

藤田氏が夢を形にしたその年、現オーナー・織田徹さんが初めて藤田氏と出会います。織田さんは千曲川ワインアカデミーの7期生で、ドメーヌ・フジタの研修生に申し込んだのがきっかけでした。温和で話好きな藤田氏は、一方的に教えるのではなく、「一緒にやろう」と語りかけてくださる方でした。 ところが、出会いからわずか4カ月後の2022年3月、藤田氏が急遽入院することになり、畑の世話を打診されました。織田さん自身は名古屋で苗を植えたばかりの畑を管理していましたが、数カ月ならと畑の世話を引き受け、車で5時間以上の道程を通うことに。5月には藤田氏から「ワイナリー全体を引き継がないか」と相談され、悩んだ末にワイナリー経営を引き継ぐことを決意しました。が、すぐに掛け持ちは無理だと悟り、小諸に移住してドメーヌ・フジタに専念することにしました。



多くの仲間に支えられて

最初の2年間は失敗の連続でした」と織田さんは語ります。ブドウ栽培はすべての作業のタイミングが肝となりますが、手順や段取り、タイミングが分からない中での栽培は困難を極めました。ブドウ栽培も醸造も、周囲のワイナリー仲間に支えられ、一歩ずつ前進。2023年には自社醸造を再開し、試行錯誤を重ねて品質を磨いていきました。 「ワイン造りは自然との対話。理論だけでは通用しない世界」。この4年間、経験を積むほどに藤田氏の残した言葉の意味を実感するようになったと言います


和食に合うワインを造りたい

ドメーヌ・フジタでは、現在、赤白合わせて5種類のワインを醸造し、クリーンなワインから野生酵母による自然派ワインまで幅広い造り方に挑戦しています。中でも看板商品の「日向山ピノ・ノワール」は、香り高く、しなやかで優しい味わいが特徴です。 藤田氏が目指した“日本ならではのブルゴーニュスタイル”を継承しつつ、織田さんが目指す和食に合う繊細でエレガントなワイン造りを追求しています。


失敗も含めてすべてが学び

2025年、4年目にしてブドウの収穫量が藤田氏時代を大きく上回りました。「ようやくスタートラインに立てた気がします」と織田さん。藤田氏に生前勧められたブルゴーニュ訪問も今年ようやく実現でき、現地生産者との交流から得た学びを胸に「日本の風土を活かしたワイン造り」に新たな視野を得ました。 「失敗も含めてすべてが学び。自然の中で自分が試されている感覚がある」と語る織田さんの表情は、確かな手応えに満ちています。

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藤田氏の志を受け継ぎ、小諸の地に根を下ろすドメーヌ・フジタ。そのワインには、土地の恵みと人の想いが静かに息づいています。


小諸・軽井沢・東御の酒販店のほか、直接購入にも対応。詳細はメールでお問合せを。



株式会社 ドメーヌ・フジタ
住所 小諸市滋野甲 4162-221

メール domainefujita@gmail.com 

HP https://kaze-nukaji.com/



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