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BRAND HISTORY vol.10

軽井沢蒸留酒製造株式会社

軽井沢蒸留酒製造株式会社

新たなウイスキーの魅力に出会える
体験型施設「小諸蒸留所」

奇跡とも呼べる運命的な出会いと、関わる人すべての情熱が交錯し合い、新たなジャパニーズウイスキーの歴史が小諸で始まりました。

世界的マスターブレンダーイアン・チャン氏とともに

 ジャパニーズウイスキー生誕100周年にあたる2023年に誕生した「小諸蒸留所」。イギリス大手専門誌の「世界で最も注目すべき蒸留所3選」のひとつにも選ばれた、世界が注目する蒸留所です。

 創業者である島岡高志社長は、外資系金融機関の凄腕トレーダーでしたが、あるとき知人から古い旅館の再生を依頼され軽井沢へ。この旅館経営の成功を機に、起業家魂に火がつき、自身の夢であったウイスキー蒸留所を創設するため行動に移しました。 まず始めた土地探しの条件は、豊かな森、清涼な水、素晴らしい景色、スコットランドに近い気温、そして広大な敷地の確保。候補になりそうな土地を探し歩くも、資金的な見通しも厳しい中での土地探しは容易ではありません。そんな中、島岡社長の計画に耳を傾けてくれたのが小諸市役所でした。2019年12月、小諸の小高い丘に足を踏み入れたとき、「まさに、ここだ!」と直感したと言います。

 その後、島岡社長の想いに共感した知人に紹介されたのが、世界屈指のウイスキーの造り手と言われるイアン・チャン氏でした。当時新たなキャリアを模索していたチャン氏。初顔合わせのオンラインミーティングは3時間に及び、島岡社長の熱弁が終わるころには、「一緒にやろう」という話にまで発展したという、まさに奇跡の瞬間でした。また、世界的な品評会IWSCで審査員を務めるエディ・ラドロー氏や財務を担う島岡良衣専務もプロジェクトに加わり、計画は順調に加速。しかし、コロナ禍で工期の遅延や計画の見直しを余儀なくされたことも。オンラインの画面越しに構想を練り続けた結果、小諸蒸留所の目指すものがより明確化され、ウイスキーツーリズムをも視野に入れた施設として、2023年6月に竣工を迎えました。

愛好家だけでなくまだその魅力を知らない人にも

 「小諸蒸留所」は最高品質のウイスキーを造るだけでなく、ウイスキーの魅力を伝える体験施設としての役割も大切にしています。
工場内をぐるりと巡る見学ツアーでは、製造過程の様々な香りに満たされながら、工場の顔ともいえるポットスチルを真正面から、上から、下から眺めることができます。また、日本の美を体現させたフロアには、ショップやバーがあり、地元素材とウイスキーを融合させたスイーツやフード、オリジナルカクテルが楽しめます。ウイスキーについて学べる「ウイスキーアカデミー」も好評で、基礎コース、バーテンダーが教えるカクテルメイキング、ピーテッドウイスキーを極める講座など、初心者も上級者も満足できる構成が魅力です。

                     

 「小諸の気候や自然の中でウイスキー樽がゆっくりと呼吸し、この土地ならではの味わいを造り出しいく。この素晴らしい土地で造られるウイスキーを多くの人に知ってもらうための施設にしていきたい」と語る島岡専務。7月5日には小諸市民対象の特別イベント、3月にはより多くの人に楽しんでいただくためのフェスティバルを開催予定。身近な環境で繰り広げられる新たなジャパニーズウイスキーの歴史を体感できるチャンスです。


軽井沢蒸留酒製造株式会社
TEL 0267-48-6086

住所 小諸市甲4630-1

HP https://komorodistillery.com/


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